【初心者向け】ExcelのMINIFS関数で条件に基づく最小値を簡単に求めよう!【MOS資格試験対策】
こんにちは!パソコン教室わかるとできる高島平校インストラクターの浅木です。
今回は、Excelで条件に合致するデータの中から最小値を見つけることができるMINIFS関数についてご紹介します。
MINIFS関数は、複数の条件を指定してデータを絞り込み、その中で最小値を求めることができる便利な関数です。「特定の商品カテゴリーの中で最低の売上を知りたい」「ある地域で最も低い評価を得たデータだけを抽出したい」といったシチュエーションで役立ちます。
この記事では、MINIFS関数の基本から応用まで、ビジネスでの活用方法を初心者向けにわかりやすく解説します!
MINIFS関数の基本
MINIFS関数は、指定した条件に合致するデータの中から最小値を求める関数です。特定の条件に基づいてデータを絞り込んで、その中で一番小さい値を探せるため、条件付きの分析が可能になります。
構文
=MINIFS(最小範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2, …)
- 最小範囲:最小値を求めたい数値が含まれるセル範囲を指定します。
- 条件範囲:条件を確認する範囲です。複数の条件範囲を指定することができます。
- 条件:条件範囲の各セルが満たすべき条件を指定します。
MINIFS関数は、複数の条件を設定できるため、条件に合致するデータの中から最小値を簡単に求められます。
例1:特定の商品カテゴリーの最低売上を求める
たとえば、「食品カテゴリー」の中で最低売上を知りたい場合、次のように入力します。
=MINIFS(C2:C10, A2:A10, "食品")
この数式では、A列が「食品」と一致する行の中で、C列の売上データの最小値を求めます。カテゴリー別に最小の売上を調べることができるため、商品ごとのパフォーマンス評価に役立ちます。
MINIFS関数の応用テクニック
MINIFS関数は、単純な条件だけでなく、「以上」「以下」といった数値条件や特定の期間での最小値を求めることも可能です。以下、よく使われる応用例を紹介します。
例2:売上が100以上で、特定の担当者の中で最低売上を求める
「売上が100以上」という条件と「担当者が山田さん」という条件を組み合わせて、最小の売上を求めたい場合、次のように入力します。
=MINIFS(C2:C10, B2:B10, ">=100", A2:A10, "山田")
この数式では、B列で100以上の売上があり、A列が「山田」と一致する行のC列のデータが対象となり、その中での最小値が求められます。特定の担当者の売上データを条件に基づいて最小値を抽出したい場合に便利です。
例3:特定の月の日付範囲内での最小値を求める
日付を条件にして、特定の期間に該当するデータの最小値を求めたい場合も、MINIFS関数が役立ちます。たとえば、「2023年1月のデータだけを対象に最小値を求めたい」といった場合に以下のように設定します。
=MINIFS(C2:C10, A2:A10, ">=2023-01-01", A2:A10, "<=2023-01-31")
この数式では、A列の日付が2023年1月1日から2023年1月31日の間にあるデータだけを対象にして、C列の最小値を求めます。これにより、特定の期間に絞ったデータを分析したいときに非常に便利です。
MINIFS関数とMIN関数の違い
MINIFS関数とMIN関数はどちらもデータの最小値を求める関数ですが、MINIFS関数は条件に基づく最小値を求められるのが特徴です。MIN関数は指定範囲全体の最小値を求めるため、特定の条件に基づいた絞り込みができません。条件付きで最小値を求めたいときにはMINIFS関数が便利です。
たとえば、「営業部門の中で特定の月の最小売上を知りたい」といった場合には、MINIFS関数を使うことで条件付きで分析ができます。
ビジネスシーンでのMINIFS関数の活用例
MINIFS関数は、特定の条件に応じた最小値を抽出できるため、データの分析やレポート作成に役立ちます。ここでは、MINIFS関数を実務でどのように活用できるか、具体的な例を見てみましょう。
例4:部門ごと・月ごとの最低目標達成件数を確認
たとえば、「営業部」で「2023年1月」に達成した目標件数のうち、最低記録を知りたい場合、次のように設定します。
=MINIFS(D2:D100, B2:B100, "営業部", C2:C100, ">=2023-01-01", C2:C100, "<=2023-01-31")
この数式では、B列が「営業部」、C列が2023年1月のデータに該当する場合、D列のデータの最小値が求められます。部門ごとの業績評価や最低記録を確認することで、パフォーマンス改善のための分析に役立ちます。
例5:商品のカテゴリー別・地域別売上の最小値を確認
たとえば、商品カテゴリーと地域ごとに売上データを分析したい場合、「関西地域」の「食品カテゴリー」の最小売上を調べることで、重点的な対策を立てることができます。
=MINIFS(D2:D100, A2:A100, "食品", B2:B100, "関西")
この数式により、A列が「食品」、B列が「関西」と一致する行の中で、D列の売上が最小のものを求められます。カテゴリー別や地域別の分析を行う際に非常に便利です。
MINIFS関数の注意点とよくあるミス
MINIFS関数を使う際に気を付けるべきポイントや、よくあるミスについても確認しておきましょう。
1. 条件範囲と最小範囲のセル数を一致させる
MINIFS関数では、条件範囲と最小範囲のセル数が一致している必要があります。たとえば、最小範囲が「C2」である場合、条件範囲も「A2」のように同じセル数を指定しないとエラーが発生することがあります。
2. 条件の指定方法に注意
数値条件の場合は「>=100」のように記述しますが、文字列条件の場合はダブルクォーテーションで囲む必要があります。たとえば、「商品A」を条件にする場合は、「”商品A”」と記述しなければならないため、書き方に注意しましょう。
3. セル参照を使った条件設定
特定のセルを条件に使いたい場合、セル参照を使用すると便利です。例えば、「>=100」という条件をセルB1に入力しておき、=MINIFS(C2:C10, A2:A10, B1)
のようにすると、条件が変わったときに自動で計算結果が更新されるので、効率よく分析が進められます。
MOS資格試験でのMINIFS関数
Excelスキルを証明するMOS(Microsoft Office Specialist)資格試験でも、MINIFS関数は重要な項目です。試験では、条件付きでデータを集計することが求められるため、MINIFS関数を理解しておくことで得点アップが期待できます。
MOS試験でMINIFS関数が役立つ理由
- 複数条件に基づいたデータ集計:試験問題では、複数の条件を組み合わせてデータを抽出し、最小値を求める問題が出題されるため、MINIFS関数を使いこなせると効率的に解答できます。
- 実務スキルの証明:MINIFS関数の使用経験は、職場での分析スキルの証明にもなり、業務の効率化にもつながります。
MINIFS関数を試験対策として学ぶことで、職場でも即戦力として活用できるスキルが身につきます。
パソコン教室わかるとできる高島平校でMINIFS関数を学ぶメリット
MINIFS関数は条件が増えると設定が難しく感じることもありますが、パソコン教室で体系的に学ぶことで、以下のようなメリットが得られます。
1. 実務で使えるスキルが身につく
教室では、売上管理や在庫分析など、実務シーンを想定した演習を通じてMINIFS関数の使い方を学べます。現場で使えるスキルを身につけられるため、職場でのExcelスキルがアップします。
2. 疑問点をその場で解決できる
独学では設定方法に悩むこともありますが、教室なら講師にすぐ質問できるため、疑問を解消しながら効率よく学習を進められます。
3. MOS資格試験対策も充実
教室では、MOS資格試験の対策も行っているため、資格取得を目指す方にとっても最適です。MINIFS関数をマスターすることで、試験合格に向けた自信がつきます。
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