【プチコラム03】 ついにWindows11が10/5から提供開始!
コラム第3回も、第1回・第2回に引き続き「Windows11」に関する話題です。
Microsoft社は8/31(現地時間)に、ついにWindows11が10/5より提供開始(リリース)されることを発表しました。
併せて、Windows10からWindows11への無償アップグレードも同日より開始されるとの事です。
10/5にリリースされるものの、目玉機能の一つであったAndroidアプリの動作はリリース時にはまだ提供されず、開発向けのInsiderPreview版で試験導入されるに留まるようです。その後修正や改良された後に一般向けにも提供されます。
Windows10からのアップグレードについて
無償アップグレードについては、Windows10の大型アップデートと同様の方法でWindowsUpdateを通じて行われる予定で、「安全を考慮して段階的に提供していく」との事。お持ちのPCが必要要件を満たしていても、10/5以降どのタイミングでWindows11へのアップデートが行われるかは不明となっている。
Microsoftは「2022年半ばまでには世界中のPCへの提供が完了する予定だ」とコメントしているが、これが無償アップグレードの期限になるのか、提供を進めるうえでの目標なのかは判明していません。
そして、Windows11の発表後しばらくから提供の停まっていた「PC 正常性チェック」ツールに関しても、8/27より提供が再開されました。
アップデートされた「PC 正常性チェック」ツールはエラーメッセージが改善されており、アップグレードチェックが不合格になった際にその理由と、改善手順が記されたサポートページへのリンクが追加されています。
現在はまだInsider向けのみへの提供で、正式版はテスターから得たフィードバックを反映させ、CPU要件の変更を反映させた後に一般提供が開始される予定で、数週間ほどかかる見込みのようです。
9/22追記:
9/21より「PC正常性チェック」ツールが一般公開になりました。
総合的にWidnows11に対応しているかだけでなく、システム要件に対して1つずつ対応/非対応の明示が行われるようになっています。
非対応の場合も、以前よりも詳しく「どの部分が原因で非対応となってしまうのか」が説明されるようになっています。
第2回のコラムでも紹介した、主な必要要件に変更はありませんが、Intel製CPUのサポートリストに更新があり、サーバーやワークステーション向けのCore WシリーズやCore Xシリーズ、Core i7-7820HQが新たに追加されました。ただし、7820HQのサポートは特定の条件を満たす場合のみである為、原則 第8世代以降のCoreシリーズという意味では変更にはなりませんでした。
また、AMD製CPUも第1世代Ryzenを対象に含めるかの検証が行われていましたが、残念ながらサポートリストには入りませんでした。
Windows11 最小システム要件
・CPU:1GHz(ギガヘルツ) 以上かつ2コア以上の64bit対応プロセッサ
AMD:第2世代以降のZenシリーズ(Ryzen2000シリーズ以降)
Intel:第8世代以降のCoreシリーズ(Core i7-8565Uなどの8000番台以降)
Qualcomm:7/8シリーズ以降(SnapDragon750Gや888など)
・メモリ:4GB以上
・ストレージ:64GB以上
・グラフィックスカード:DirectX 12互換、WDDM 2.0
・セキュリティ:TPM2.0対応
・ファームウェア:UEFI、セキュアブート対応
・ディスプレイ:対角9インチ以上、8bitカラー以上、720p(1280×720)以上
各メーカーのWidnows11対応情報
メーカー名のリンクから直接各メーカーの対応機種ページへ飛ぶので、ご自分の機種が対応しているか確認してみてください。
どのメーカーも、記載機種以外でのサポートは一切行わない方針の様です。
HP(日本語のページ無し) Lenovo(販売中のモデル以外の情報なし)
とある記事によると、Microsoftの担当者は「最小要件はWindows10からWindwosUpdateを通じてWindows11に更新する際の要件で、ISOファイルやインストールUSB等を使って直接PCにインストールする際には最小要件を満たしていないPCにもインストールは出来る。ただし、そういったPCへは今後Windowsやドライバーなどの更新が行われない可能性がある」とコメントしたそうです。
上記を踏まえると、今後継続的にWindows11を利用する予定の方は、きちんと必要要件を満たしたPCを使用・購入する方が良さそうです。
また、Windows11も年に1度の大型アップデートで更新するスタイルを取る事が予定されているので、特にストレージには余裕を持って250GB以上が必要と考えておいた方が良いと思います。
各メーカーの対象機種であれば、仮にリリース直後にWindows11にしても不具合等はほとんどないと思いますが、お急ぎでないのであればしばらくは様子見してもいいかもしれません。