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【プチコラム02】Windows11は何が変わったの?

今回はWidnows10からWindows11への変更点などについて説明していきます。
前回の続き的な内容となりますが、前回の内容を知らなくて問題なく読んでいただけます。気になる場合は
【プチコラム01】さようならWindows10、こんにちはWindows11
をお読みください。

さて、日本時間6/25の0時から行われたMicrosotf社のオンラインイベントにて発表となったWindows11ですが、実際問題Windows10とどこが変わったのでしょうか?

 

①デザイン

Windows11では、Windows10から大幅なデザインの変更が入っています。
特にWindows10までは左下が標準だったスタートメニューがWindows11では中央寄せとなりました。さらにタスクバーはWindows10までは画面四辺どの位置にも動かせましたが、Windows11では画面下部から動かせなくなりました。

②ウィンドウ配置の自由度がUP

以前より、ウィンドウのスナップ機能というのがありましたが、Windows11ではそれがさらに便利になっています。
Windows10までは、最大化、左右分割、4分割など選択肢は少なかったですが、Windows11からはより複雑な組み合わせが選べるようになりました。また、ウィンドウの配置情報はタスクバーに記録されるため、モニターの接続が切れても再接続された時点で元の配置が維持できるようです。

この機能は、デスクトップPCなどで複数台のモニターを利用している方には特に恩恵がありそうな機能です。かくいう私も、自宅のデスクトップPCはモニター2台と液晶タブレット1台の計3画面で使っているので、実装されたら活用したいと思います。

③TeamsがWindowsに統合

Zoom等のオンライン会議アプリのMicrosoft版であるMicrosoft TeamsがWindows11から統合されることになりました。Teamsを起動していなくても着信を確認したりチャットを開始したり出来るようですが、法人利用以外ではZoom一強になりつつある現状で、どの程度シェアを取れるのかは怪しい所。Skypeの二の舞になりそうな予感。

④ウィジェット機能

天気やカレンダー、ニュースやメモなどの機能がウィジェットとして利用できるようになります。Windows7やVistaユーザーだった方には、ガジェットと言うと分かりやすいかもしれません。
ウィジェットは、iPhoneやAndroidの機能としておなじみになってきましたが、今回Windowsでも一度廃止したガジェットのリニューアル版として再登場します。

⑤Microsoft Storeの改善

もともとWindows8で初めて登場したときはWindowsアプリの配布場所でしかなかったですが、現行のWindows10では、通常のアプリケーションも配布できるように改善されています。Windows11ではさらに改善が加わり、よりソフトウェア開発者がStoreを利用して販売や公開がしやすいように改善されるようです。
いままでは個別にHPからEXEファイルをダウンロードしてインストール…と行っていたことが、Store上でまとめて利用できるようになれば利用者としてはうれしいところです。(ただし、実際どこまで出来るかはソフトウェアの開発・販売元がStoreを利用するかどうかの判断次第なので、結局利用が進まないパターンもあり得ると思う)

※現在の開発者向けInsiderPreview Beta版では、まだ変化は見られませんでした。

⑥Androidアプリが動作可能に

これも実質Microsoft Storeの改良の一つですが、Windows11からAmazon AppstoreがMicrosoft Storeに統合される事になり、Windows上で「一つのアプリ」としてAndroidアプリが動作可能になりました。通常のソフトウェアと同じで、それぞれが1つのウィンドウとして起動するので、WindowsのソフトウェアとAndroidアプリの同時利用も可能になるようです。

個人的には、今まではWindows上でAndroidアプリを動作させる場合、わざわざAndroid端末のエミュレーターを使わないと利用できなかったのがWindows標準で動作するならかなり助かります。ただ、どの程度の互換性が保証されているのかはまだはっきりしていないので、場合によっては「Windows上では動作しないアプリ」というのもあるかもしれません。完全に動作が保証されていればうれしい限りですが。

⑦その他変更点

上記以外に現在分かっている変更点をいくつかご紹介します。

まず、中央寄せに変わったスタートメニューですが、開いた後の画面にも変更が加わっています。Windows8から10まで続いたタイル状の配置は姿を消し、スマートフォンにアプリ一覧のように登録してあるアプリだけが最初の画面上部に並びます。
Windows10までの「すべてのアプリ」画面は、スタートメニュー右上の「すべてのアプリ」ボタンを押すと表示されます。

また、エクスプローラのタブとリボン部分のデザインが大幅に変更になっています。
ドキュメントやミュージック等のライブラリ関連フォルダーのアイコンデザインも一新されているので、パッと見かなり見た目が変わって見えると思います。基本的な作り自体には変更は無いので、見た目に慣れればそう違いは意識しなくて大丈夫そう。

⑧廃止されるものも

新機能の追加を中心に紹介してきましたが、当然廃止になる機能もあります。
現在わかっている範囲では、Internet Explorer11(以下IE11)、タイムライン、Cortanaの3項目が廃止・削除されるようです。

IE11に関しては、かなり以前よりMicrosoft Edgeに切り替えを進めていましたので当然と言う感じですが、日本国内においては自治体や政府関連のHP等を中心に、いまだにIEでないと正常に動作しないHPが残っている状況なので、ひと悶着ありそうな感じです。(量販店の店員さんや製造メーカーのサポートセンターの方が主に対応されると思う。)
一応EdgeにもIEモードというのが用意されているので、そちらが上手く動作するなら良いのだが…。

※現在の開発者向けInsiderPreview Beta版ですべてのアプリからIEを探してみたが、きれいさっぱり廃止されていた。

タイムライン機能に関しては、正直何それ?と言う方も少なくないと思います。
Widnowsキー+Tabキーで表示できる機能で、現在開いているウィンドウ以外に、数日前まで遡って開いていたウィンドウを開くことが出来る機能となっています。
これに関しては確かに便利ではあるものの、認知されていないから使用者も少ないというところが理由として大きいのではと思います。

最後に、Cortanaについてですが、厳密には廃止されてWindowsから削除されるわけではないようです。(個人的にはむしろ邪魔だから廃止してほしいところではあるが)
実際には、タスクバーのスタートボタン右側にずっと表示されているCortanaを使った検索ボックスが非表示になるだけのようです。Windows10でも、設定を変えれば非表示に出来るので、初期設定が表示から非表示に変更されただけといった感じです。

※InsiderPreviewにおいても、スタートメニューからすべてのアプリを開くと、Cortanaはしっかりと存在している事が確認できた。まとめ

Windows11は今年の年末商戦に向けて発売予定と言われています。
Windows10からWindows11へは無料でアップグレードできると発表がありましたが、それがいつ頃になるのか、また7や8.1からWin10の時のように期間限定になるのか常時可能なのかなど細かい内容はまだこれからです。

また、Windows11の最低要件は
・1 ギガヘルツ (GHz) 以上で64bitCPUプロセッサ(AMD、Intel、Qualcomm)
・4GBメモリ
・64GBのストレージ
・DirectX 12以上のグラフィックスカード
・TPM2.0以上
となっています。

Windows 10より厳し目で、特に32bitが対象外となりました。
なのでWindows 7や8からアップグレードしたWindows 10は、Windows 11へのアップグレードは厳しいかもしれません。
また、TPMも2.0以上が必須となっており、2016年以前に発売のPCではTPM1.2の場合が多く、最初からWindows10だったとしても、Windows10の販売開始直後などの早期に購入していた場合は、アップグレードが厳しい可能性があります。
(TPMというのは、パソコン上の様々なセキュリティ機能を提供するためのモジュールで、Intelなら第6世代Core以降、AMDなら第2世代Ryzen以降のCPUでTPM2.0対応となっている。ただし、CPUが対応していても他の条件が揃わない場合は利用できない。各メーカーごとに対応状況が違うので注意が必要)

現に、すでにWindows11へのアップグレード対応機種を公式に発表している各メーカーの対象機種の発売時期を調べると、その多くが2017年後半~2018年以降のモデルに限定されているのが確認出来ました。

こちらの要件は現時点での物なので、実際に発売される際には変更になっている可能性もあるので今後の情報をよく確認する必要があります。

 

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