何故ワードの勉強を勧めるのですか?
こんにちは。
わかるとできるメグリア校の山脇です。
巷ではインフルエンザが大流行していますね。
幸いなことに僕自身は今年は感染してないので詳しいことはわからないのですが
「ゾフルーザ」という新薬が出ているようですね。
僕らぐらいの世代だと
「強そう。ドラクエに出てきそう・・・。」
って思ってしまうわけですが、
実際その通りで従来の薬よりも早く治るみたいです。
ただ耐性ウイルスが出来やすいという話もありますので、実際の使用はお医者様の指示に従ったほうが良いのでしょう。
さて冒頭から話が逸れましたが、今日のお題は
なぜワードの勉強を勧めるのですか?」
です。
多くのパソコン教室では、初心者の方が基礎から勉強する場合にワード(文章作成)の学習がカリキュラムの序盤に組み込まれています。
当教室もそういったカリキュラムを提案することが多いです。
そうしますと・・・。
「文書やハガキは興味ないんだけど、
やらないといけないの?」
このように思われる方がいるのも当然のことですね。実際、教室でご入会の説明をする際にも質問される方は多いです。
ですがこれにはきちんとした理由があるんです。
この理由をきちんと理解せずに
- 興味がないからやらない
- やらないで済む教室にいく
と、言った選択を安易にしてしまうと、学習がうまくいかず大切なお金を無駄にしてしまう可能性があります。
ですので、まったくの初心者の方や、あまり使い慣れていない方、またはそれらのご家族の方にはしっかりと読んでいただき、今後の教室選びの参考にして頂ければと思います。
パソコン初心者とはどんな人?
そもそもパソコン初心者とはどの様な状態の人を指すのでしょうか?
当然な解答として
「今までパソコンにほとんど触ったことが無い人」
のことを指します。
そしてこの「パソコン初心者」には2種類の方が存在します。
- 触る機会が今までほとんど無かっただけの人
- 苦手意識があり今まで避けてきた人
例えば小学生くらいの子供であれば「1」の可能性も大いにあり得ますね。
また逆に70~80歳以上くらいの方にも結構あり得ることかもしれませんね。
現役時代にパソコンに触れる機会が無かったとしても不思議ではありません。
ですが大部分の人は「2」に該当すると思います。
特にパソコン教室に通おうと考えるパソコン初心者の方は、ほぼ全員「今まで意図的に避けてきた人」です。
そしてこうした方に共通なのがスマホやTVゲーム、BDレコーダー、カーナビなど「デジタル機器」全般に苦手意識を持っているということです。
デジタル初心者
もしこれを読んでいるあなたが30代~40代前半くらいの年齢であれば、
子供の時にテレビゲームに熱中したり、高校生の時にケータイで毎日メールをしたという経験があるでしょう。高校や大学でパソコンを使う授業もあったはずです。
もっと若い世代の方であれば高校生の時からスマホでLINEやツイッターをするのが日常でしょう。
これらの世代の方の人にとって画面の中のものを操作するのは当たり前のことです。
ですがその上の世代の方になるとこういった体験は当たり前ではなくなっていきます。
喫茶店で100円玉を積み上げてインベーダーをやっていたとか、機械モノやパソコンが好きだったならば良いですが
たまたまパソコンを使う職場にいたということが無ければ機会はグッと減ってしまいます。
つまりこういった方は、パソコン初心者の前にデジタル初心者なのです。
デジタル初心者の方は「画面の中のものを操作する」という感覚がまずわかりません。
知らないからできないではなく、理解できないからできない
例えば、カッターはおろかハサミすら使ったことがない子供がいたとします。
その子供が「料理を覚えたい」と言いました。
母親は包丁を取り出し「千切り」をやって見せました。
そして母親は言いました
「ほら、わかったでしょ?やってみなさい」
「・・・」
こんな母親いませんよね。
失敗して大怪我をすることは目に見えています。
ですがこれが子供じゃなくて料理未経験な「嫁」ならどうでしょう?
良い教え方ではないですが「アリ」ですよね?
それは「嫁」には包丁という「刃物」がどういう物かという知識が
「当たり前に」備わっているからです。
仮に包丁を使ったことが無くてもハサミやカッターといった文具は触ったことがあるはずです
大人であれば「刃物」の基本的な扱いは当たり前に知っているはずだからです。
でもこの「嫁」も幼少期に紙とか紐をハサミで切ることからはじめ、そこで小さな怪我をしながら
刃物の怖さと扱い方法を体得してきたはずです。
パソコンもこの包丁と同じようなものだと考えています。
この子供と嫁のように
「デジタル初心者」か否かを僕たちは見ています。
デジタル初心者の方に対してマウスを取り上げて
「こうやってここ押してこう!わかったでしょ?」
では通じないんです。
理解には経験が必要
パソコンの基本操作といえば、マウスの操作やキーボードの操作です。
初心者の方には電源の入れ方からはじめて、マウスのクリックやドラッグといった操作をまずは覚えていただきます。
でもやり方を知っただけではできません。
実際に何度も操作をすることで、正確な操作が出来るようなっていきます。
じゃあ、
「素振り1,000回!」
みたいなノリで
「クリック1000回!ドラッグ1000回!」
なんてやるのかと言えばそれは心が折れますよね。
それに、いつ押すのか?というタイミングや、
どこを押すのか?(どれがボタンなのか?)といったことまで理解できて
初めて画面の中のものを当たり前に操作が出来るようになります。
これは単調な操作ではなく、実践の中で覚えていかなければ出来ません。
もうわかりましたよね?
そのためにワード(文書作成)をやってもらっているんです。
ワードの授業はパソコンの基本操作を実践し体得する場なんです。
ワードを通してマウスやキーボードの扱いを体得してもらうのです。
先の例でいえばハサミの使い方を覚えるために折り紙を切るようなものです。
この工程を抜かしてしまうと、何を習っても理解できないで終ってしまいます。
もちろんどれくらいのボリュームをやるべきかは人によって全く違います。
そのあたりについては、教室にてカウンセリングや体験授業で見極めさせていただきます。
ワードを学習する理由、納得いただけましたか?
冒頭の新薬の例のように、良い面があれば悪い面(リスク)が存在する可能性があるのが世の常です。
ワードを習わなくても良いという代償に、パソコンがまったく身につかなかったら通う意味がないですよね。
なんとなくで決めずにしっかりと専門家に相談するのが正解ですよ。
と、いうわけで今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。