希望が見えた~学習サポート事例シェア~
この8月から学習サポートをさせてもらってる、B君のお話です。
B君は中学3年。
現在、学校の勉強はほとんどついていけていません。
クラスにいても先生の授業はほとんどわからない。
現在、学校の勉強はほとんどついていけていません。
クラスにいても先生の授業はほとんどわからない。
学校では、特別支援クラスでのサポートも提案していてくれるが、B君本人が希望していないので、クラスで授業を受けている。
授業を受けていると言ってもほとんどわからないので、授業中は丸写しの課題をもらったり、ただわからないけどそこにいるだけ、という過ごし方をしている。
B君のお母さんは、B君がなんとかできるようになってほしくていままでいくつも学習塾や家庭教師などをつけてこられた。
どれも成果は上がらず、少しあきらめも感じている。成果が出ないのにこれ以上の経済的負担は厳しいと考えておられました。
「Bは応用的なものを理解するのは無理です。できることは、暗記しかない。とにかく暗記させて、高校に入れたら。」
現在は「放課後デイ」で勉強を教えてもらえるところに通っています。
放課後デイなら、補助を受けられ安価な費用ですみます。
放課後デイなら、補助を受けられ安価な費用ですみます。
勉強を教えてもらえる、とのことでしたが、実際には丸写しの課題を与えられて自分でそれをするだけのようです。
その課題は、はっきり言ってB君の勉強を助けるものではなかったです。これをつづけても、勉強ができるようにはならない。
B君には普段パソコンを教えている様子から、ちゃんと教えればできるようになる、改善は望めると思い、学習サポートをさせていただくことになりました。
情報系の学科に進学を希望しているので、数学から教えることにしました。
ここまでは、以前にブログに書きましたので、その後の様子を書きます。
中学1年の教科書を最初からやりました。
XやY、文字の入った数式の計算です。
B君、「全く分からない」のではなく、わかるところもあるのですが、一つ問題を解くとなるといくつもの知識が必要になるので、どこかで間違えて正解にはならない。
中学1年の数学は、小学校6年間でならった算数の知識がベースになります。
小学生とはいえ、6年間で習う知識の量は多い。そのうちのどれかが、理解が足りていないということがあっても、自然なことです。
小学生とはいえ、6年間で習う知識の量は多い。そのうちのどれかが、理解が足りていないということがあっても、自然なことです。
一つ一つ解説して、問題を解いてもらって、としているうちに、ポイントが見えてきました。B君、分数が苦手です。全然できないのではなく、苦手。足し算引き算はできる。通分もできる。
さらにみていくと、分数の割り算が苦手だとわかりました。しかも、分数の掛け算はできる。1ヵ月いろいろなことをしてきて、「分数の割り算」にたどり着きました。
そして前回、分数の割り算を練習しました。
そもそも分数とはどういうものか、絵をかいてたくさん説明したので基本的な理解はOK。
そもそも分数とはどういうものか、絵をかいてたくさん説明したので基本的な理解はOK。
「2分の1は、いわゆる『半分』」というような直感的に理解できることから、数学的に発展させていく。発展形の問題は「計算のルール」で機械的に解く。機械的に解いても、直観的に理解できるものと同じになる。
分数÷分数、整数÷分数、約分の入る割り算、帯分数の入る割り算。
Bくん、分数の割り算できました。
2時間でこれだけの問題数を解いたのは初めて。
本人も「いままでわからなかったけど、わかった」という実感を持ってくれました。
本人も「いままでわからなかったけど、わかった」という実感を持ってくれました。
めちゃめちゃ嬉しいです。
学校の勉強にかぎらず、勉強はその人を助けるものです。
勉強はわかるとできるし、できると嬉しい。
わからないとできないし、できないと苦痛。
わからないとできないし、できないと苦痛。
できると嬉しいから、たくさんできる。たくさんできると、わかることも増える。そうなると、将来使える武器をたくさん手に入れることになる。
できないと苦痛だから、たくさんはできないし、できるようにもならない。そうすると、将来、武器も持たずに社会に出なければならなくなる。
B君は「わかった」と嬉しそうに言ってくれました。
これですべてが解決、ということではないけどこれからの変化に期待がもてます。
そして、いままでいくつも学習塾に通ったし、家庭教師も付けたし、勉強を教えてくれると評判の放課後デイにも通ったし、それでも変わらなかったのに、変化が見えた。
「Bくんは、ちゃんと教えたらできるようになる」という確信にそって今までの経験を活用して指導してきたことが、Bくんの役に立てそうだという兆しがみえました。
このまま、B君の変化を大きくしていきたいです。
わかるとできる。できると嬉しい。
わかるとできる。できると嬉しい。
B君が「わかる喜び、できる喜び」をたくさん感じてくれたら、B君の将来に、嬉しいこと楽しいことを増やしてあげられると思います。
引き続き、頑張ります。