デジタルに代えて残業が減った件
先日、生徒様から資料を頂きました。介護施設で看護師として勤めていまして、日々沢山の利用者の方々を支えている方です。
職場はほ紙ベースのアナログ様式で利用者の健康状態や処方されている薬、それを間違いなく本人が用法容量を守って服用しているかなども含めて手書きで記録している状況でした。しかし用紙は一覧形式になっている一方で実際に使用する従業員は複数人いるので管理の面では支障が起きることもありました。ですのでデジタル化して入力を簡素化・統一化してパソコン上で管理し、必要に応じてデータを加工、印刷して、例えば利用者の予防接種受ける優先度を考慮して順番などをわかりやすくし職員間で共有するといった応用も出来るようになりました。これは当然紙に書いた表では作り変えることはできず、何か別の用途で利用したいとなれば作り変える必要が出てくることは想像に難くないでしょう。
ということで、単に操作を覚えることにとどまらず、有効活用するという本当の意味で「スキル」を身に着けた生徒様は、お仕事で使う資料を見せてくれました。
救命救急法の説明です。シンプルながら実はいろいろな工夫がなされていて、まずはただの箇条書きでないところです。吹き出しと枠線にはそれぞれポイントが用意されていますが、枠線の内容は箇条書きをはじめとしたまとめ、吹き出しは主に捕捉を加えて文章を補強しています。これがただの目次のような箇条書きまみれの文章になっていたとしたら、読み手によって何を重要に見るかばらばらになり、作り手の意図がその通りに伝わらない可能性が出てきます。それを間違いなく誰しもが共通して認識するために表現に工夫を与えているところが非常に素晴らしく、覚えてきた機能を「活用」できているを感じています。
特に仕事をしている方のご意見あるあるとして
- 色を使わない
- 図形（写真）を使わない
- 必要（と本人が勝手に思い込んでいる）なこと以外必要ない
ということをお聞きしますが、ITを使う上で大事なのは実務を効率よく回していくことで時短することです。そのために表現力を養うことは当然の手法であり、そもそも覚える必要がない「わけがない」です。会社に言われたことしかできないかもしれません。でもいつか自分が先輩上司になった時のことを考えて、わかりにくいことをわかりやすく、だれもが早期に理解できるものを用意できるようにしましょう。それは多くの方に役立ち、巡り巡って自分の利益に帰ってきます。
因みに、資料を作った生徒様は「１日の残業が３時間も減った！」と大喜び。もちろんそれはご自身だけでなく同じ業務を行っている方全員も同じです（残業時間の量については一先ず置いておいてください(;’∀’)
皆さんも、ITを学びたいようであれば、出来ることを沢山覚えてください。きっと、あなたや周りの方々の役に立つはずです。
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