「生徒とインストラクターの成長物語」

2024年10月21日
生徒様のご紹介

富士宮市にパソコン教室を開校して間もない2023年10月のある日、私はいつも通り教室で生徒を迎えていた。そこへ、突然ドアが勢いよく開き、分厚い中古のパソコンを抱えた女性が駆け込んできた。

「すみません、PowerPointを使わないといけないんですけど、全然やったことなくて…どうしたらいいですか？」

彼女の名前はMさん。芸術系の大学に通う3年生で、再来週に迫ったプレゼンテーションにどうしても成功しなければならないという状況にあった。しかし、驚くべきことに、抱えているそのパソコンにはプレゼンに必要なPowerPointどころか、オフィスソフトすらインストールされていない。

「まずはソフトをインストールするところから始めましょう大丈夫です！出来ますよ！」と私はMさんに少しでも安心感を与えようとした。こうして、私たちの最初の授業が始まった。

パソコンが苦手なMさんは、文字入力ですらぎこちなく、PowerPointの操作に至っては全くの初心者だった。それでも、彼女は必死に努力し、毎日教室に通った。大学の講義や課題に追われながらも、パソコン教室に通いスライド作成に打ち込む姿に私は感心し尊敬の思いだった。プレゼンの基礎から始まり、スライドのデザイン、効果的な話し方までをアドバイスしながら、私もかつての自分を思い出しながら指導した。

「先生、もう時間がありません。今日も教えてください！」

彼女の目には焦りが浮かんでいたが、Mさんは日に日に成長していった。最初はスライドに文字を打ち込むだけで苦労していたが、2週間後には自分なりの工夫を凝らしたデザインを作り、堂々と発表できるまでになった。

そして、プレゼン当日。彼女は見事に発表を成功させたと、教室に戻って報告してくれた。その笑顔を見て、私もほっと胸を撫で下ろした。

「それじゃあこれでパソコン教室も卒業かな？」私は笑いながら言った。

しかし、Mさんは首を横に振った。「まだまだパソコンを使いこなさないと社会に出てからも困りますから、これからも通いたいです！」
そう言って彼女は、さらなるステップを求めて通い続けることを決めた。

彼女の次の課題は「就職活動」である。

エントリーシートや志望動機の書き方について悩んでいるMさんの姿を見て、私は自分が持っている知識だけでは足りないと感じた。

「エントリーシートのアドバイスは、若いインストラクターの方がいいかもしれない」と私は判断し、大学を卒業したばかりの若手インストラクターに手伝ってもらうことにした。彼は、最近の就活事情にも精通しており、パソコンを使ったエントリーシートの作成をMさんに指導してくれた。

Mさんはエントリーシートを何度も書き直し、自分の思いを一言一句丁寧に表現しようと努力を重ねていた。志望動機や自己PRなど、彼女はパソコンと格闘しながらも、少しずつ自分を見つめ直し、より良い内容に仕上げていった。

そして数カ月後、Mさんは見事に内定を勝ち取った。同学年の誰よりも早く内定を得た彼女は、その後大学院の試験も受けた。なんと大学院も見事合格。
彼女は内定をもらった企業に相談し、働きながら大学院に通うという道を選んだのである。学芸員になる夢に向かって、彼女はさらなる挑戦を続けていくことを決めたのだ。

それからの彼女は、卒業論文や制作物、さらには社会人として必要なデジタルスキルを学ぶ、多忙な日々を送るようになった。疲れた様子を見せることもあったが、それでもMさんは現在もパソコン教室に通い続け、入会から1年が経とうとしている。

最後に、驚くなかれ

Mさんの年齢は還暦を超えているのだ。

20代の学生たちと同じように青春を過ごし、夢に向かって努力するその姿は、年齢を全く感じさせない。
年齢に関係なく学び続けることの素晴らしさを私は改めて感じている。

あとがき

年齢に関係なく挑戦し続けるMさんのことをどうしても物語として残しておきたいと思った私は、悲しいほどに文才がありません･･･
でも1500字の物語をかけたのは「ChatGPT」の力を借りたからです
文章が苦手な人、絵が苦手な人もAIを活用して表現することが可能な時代になりました
お読みいただいた文章はほとんどが「ChatGPT」に書いてもらった文章だということをお知らせしてあとがきといたします

小林