パソコンを使わない時はいつもシャットダウンするべき？

2023年3月31日
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その他

突然ですが、スマートフォンを一定時間使わない事が決まっている時、電源はどうしていますか？例えば就寝する時、電源は切っていますか？おそらく多くの方は電源を切ることはなく、いわゆるスリープ状態と呼ばれる「画面消灯状態」のまま利用しているかと思います。もちろん、電源を切らないのはこのスリープ状態のまま電話やメッセージを受けたり、すぐにアプリを使ったりできるからですよね。

逆に電源を切るというシチュエーションは、例えば映画館での鑑賞時だったり、少し前（※）だと飛行機に搭乗している間だったり、医療施設などであったり非常に限られているのではないでしょうか。

※ここ数年で飛行機でも機内Wi-Fiが利用できるようになっている為、搭乗時に「機内モード」にしつつWi-Fiを利用したり、予めダウンロードしておいた動画や電子書籍、音楽を楽しんだりする方が多いですね

こうして改めて考えると、スマートフォンってあまり電源を切らないよなぁと思うんですが、パソコンの場合はどうでしょう。

パソコンの電源管理には「スリープ」「シャットダウン」「再起動」の3つがありますが、この違いやそれぞれどのような時に使うのが適切か、お友達やご家族に説明が出来ますか？

今回はこの「スリープ」「シャットダウン」「再起動」の違いについて、メリット・デメリットや適切なタイミングといった内容を交えながらご紹介したいと思います。

パソコンの「スリープ」とは？

「スリープ」は、パソコンの画面を消灯することで消費電力を抑える機能です。スリープ状態にすると、パソコンは動作を一時停止しますが、設定や作業内容は維持されます。また、スリープ状態からは、素早く復帰が可能です。

スリープのメリットは主に以下の3点です。

消費電力の低減
作業への素早い復帰が可能
作業の中断が簡単

スリープ状態からの復帰は、数秒から数十秒程度で行えます。また、復帰後に直前の状態から再開できるため、操作を中断することなく作業を続けることができます。

一方で、スリープのデメリットは主に以下の2点です。

電源が完全に切れているわけではない為、ノートパソコンでは、バッテリーの消耗が進むことがある
長時間スリープ状態が続くと、パソコンの動作が不安定になることがある

つまり、長時間スリープ状態にしないのであれば、作業の中断や復帰が早いスリープ機能は非常に有効だという事がわかります。

最適な利用シーンとしては、例えばちょっとしたコーヒーブレイクや、簡単な打ち合わせなど、そう長くない時間作業を中断したり離席する時が挙げられます。

パソコンの「シャットダウン」とは？

「シャットダウン」は、「スリープ」とは違い、完全に電源を切る機能です。シャットダウンすると、パソコンの電源は完全にオフにされ、全ての機能が停止します。作業を再開するには、再度電源を入れて改めて起動する事が必要となります。

シャットダウンのメリットは主に以下の3点です。

スリープ以上の消費電力の低減
データ損失やセキュリティ上における安全性の向上
メンテナンス効果（安定化）

電源が完全に切れるわけですから、電力消費は最も少ない状態になります。また、全ての機能が停止している為、物理的な事故以外によるデータの損失、あるいはセキュリティ上のリスクは限りなくゼロになります。加えて、一時的なデータ（キャッシュ）がクリアされる為、その後の動作が安定化することがあります。

一方で、シャットダウンのデメリットは、主に以下の2点です。

作業を再開するのに（再起動に）時間がかかる
頻繁なシャットダウンによるパソコンへの負荷

一般的に、スリープ状態からの復帰よりも、再起動の方が時間がかかります。また、必要以上にシャットダウンを繰り返すと、データを保存しているパーツ（SSDやHDD)に余分な負荷がかかり、故障の原因となる可能性があります。

最適な利用シーンとしては、長時間作業しない（使用しない）事が決まっている時、例えば寝る前や、長時間外出する前、旅行で家を数日空ける際などが挙げられます。

パソコンの「再起動」とは？

「再起動」は、前述のシャットダウン後に改めて電源を入れる場合とメリット・デメリットは同様です。最適な利用シーン（というよりもよく実施するシチュエーション）としては、ソフトウェアのインストールやアップデートを行った際に再起動が必要な場合があったり、パソコンの動作が不安定な場合に解決策の1つとして実施する場合があります。

もし再起動をしても動作が不安定な状態が改善されない場合は、他の解決策を検討したり、専門的な知識を持つ人に相談するのをお勧めします。