Windows標準搭載のセキュリティソフトがスマートフォンでも利用できる様に!
昨今の時勢により新しい生活様式となり、インターネットを活用する機会が格段に増えてきたかと思います。そうなると心配になってくる点の一つがセキュリティ対策となります。(ちなみに警察庁の調査結果によると2020年下半期から2021年下半期の1年でサーバー攻撃やウイルスの被害にあった件数は4倍にも増加しているそうです。)
今回は皆様が普段利用されているWindows標準搭載のセキュリティソフトが2022年6月よりスマートフォン等で利用できる様になりましたのでご紹介させて頂きます。
Windows標準搭載の強力なセキュリティソフト「Microsoft Defender」
まずは改めてWindows標準搭載のセキュリティソフトについて紹介させて頂きます。元々はWindowsXPの時代から「Windows Defender」という名前のセキュリティソフトが標準搭載されておりました。この「Windows Defender」に関しては2017~18年頃まではセキュリティソフトの性能を検証する第三者機関「AV-Comparatives」が評価した際は、今一歩といった所で「Windows Defender」だけではなく、セキュリティソフトを別途購入しインストールするのが定番となっておりました。
そこから時間は経ち、2020年5月のアップデートで「Windows Defender」は「Microsoft Defender」にリニューアルされたと同時にセキュリティソフトとしての性能も向上しました。2021年11月にITセキュリティ機関である「AV-TEST」が評価をした所「Microsoft Defenderが最も優れたウイルス対策ソフトの1つに選ばれる」と言わしめる程のソフトとなっております。
また、マイクロソフトは今後も更に「Microsoft Defender」の機能強化を進めていくとの事です。
Windows以外にインストールできるようになった「個人向けMicrosoft Defender」
ここからが本題ですが、2022年6月より「個人向けMicrosoft Defenderアプリの公式サイト」にある通り、
- Android
- iOS
- macOS
にも「Microsoft Defender」がインストールできる様になりました。(公式サイトのダウンロード)ただし残念な事に無料で利用はできません。利用する為には「Microsoft 365 Personal」に加入している必要があります。
「Microsoft 365 Personal」とは当ブログでも過去、取り上げさせて頂きましたが、簡単に言うと「月額課金制のOffice」です。毎月料金が掛かる代わりに様々なオプションが付いており、今回の「Microsoft Defender」が利用できる権利というのもその一つになります。
スマートフォンが利用される様になり始めた時は「スマートフォンにセキュリティソフトは不要」と考えられていました。正しそれは「スマートフォンは公式が審査した安全なアプリしかインストールできない」「そもそもスマートフォンでは流失しても困る様なデータを扱っていない」という考えがあったからとも言われております。しかしスマートフォンが普及し始めてから15年以上が経ち、スマートフォンで扱う様になった情報の多様化、攻撃手段の巧妙化、そして決済まで出来る様になった今では「スマートフォンにセキュリティソフトは不要という考えは古いもの」になっております。
既に「Microsoft 365 Personal」に加入されている方であれば追加費用無しでスマートフォンに「Microsoft Defender」を導入する事ができますのでオススメさせて頂きます。
また、そもそも被害にあわない為には自分自身の知識も重要となります。わかるとできるでは「SNSセキュリティ対策講座」にてセキュリティに関する授業も取り扱っておりますので、ご興味のある方は是非「パソコン教室わかるとできる」までお越しください!