テレワーク顛末記
3月上旬から、わかるとできる本社はテレワークになりました。
(6/10現在、一部本社勤務がスタートしています)
テレワークとは「遠く離れた(テレ)」ところで「仕事(ワーク)」することです。
つまり通勤や拠点となる会社などがあり、そこから離れて自宅やノマド等で仕事をすることです。
フリーランスなど、もともと自宅で仕事をしている人たちもいますが、その人達は自宅を仕事場として環境を構築しているため、テレワークの範囲ではありません。
ちなみにデジカメのズーム機能にある「T」と「W」は「テレ(望遠)」と「ワイド(広角)」という意味で、テレワークのテレと同じです。
テレワークを行うにあたり、まずはテレワークの基本となる「ビデオ通話」と「グループチャット」の導入を行う必要があります。
そこで急ごしらえで「Zoom」と「Microsoft Teams」を本社全員に導入することに。
超簡易的なマニュアルを作成して、超簡単な操作説明を行い、なんとかテレワークがスタートできました。
●家や心身の問題
実際に家の中のどこで仕事をしようかと考えたときに、私の家は仕事用の部屋はなく、リビングで仕事をするにも8歳と3歳の子供が休校等で家にいるため、騒ぎまくっており、仕事どころではありません。
そのため、家族の了承を得て、寝室兼荷物部屋に間借りして、高さ30cmの机を使用して地べたに座布団を敷いて仕事することにしました。
開始直後に最初の問題が発生。
我が家のインターネットはギガ対応しているのですが、無線LAN親機がリビングの奥にあり、寝室まで届かないため中継機を置いています。
この数ヶ月、その中継機が不調っぽいなと感じていたのですが、いざビデオ通話をしてみると、映像が止まる・・・回線が届かなくなっていたのです。
早速中継機を購入して、平均120Mbpsを維持することができるようになりました。
次に体の問題が発生。
机が低いため、立つにも座るにも一苦労です。
座っている間も膝は曲げっぱなしなので、案の定、足腰が痛くなってきました。
そんな状態でしたので、1ヶ月経過してついに高さがある机を購入することを決意しました。
机の面積は小さいのですが、折りたたみができる机を購入。
毎日机と椅子、パソコンを片付けなくてはいけないため、致し方無いと思います。
肩や腰の痛みは、YouTubeでヨガを配信している人がたくさんいるため、夜な夜な硬い体に鞭打って解消させてます。
そして、自宅で仕事をしていると、やはり歩かない。
トイレもすぐ近くなのですが、なぜか面倒くさくなってしまいます。
雨の日には外にも出ないため、もっと歩かなくなります。
これまでは通勤していただけでも1日5000歩は歩いていたのですが、今はひどいときには500歩。
歩かなすぎて体が疲れてないので、夜寝れないときがあります。
家族間の問題も発生。
子供もずっと家にいて騒いでいてうるさいため、だんだん妻のイライラが溜まってきて、たまに小爆発しています。
それが部屋のドアを閉めているとはいえ、聞こえてくるため、自分もイライラしてきます。
子供が昼間、学校や幼稚園に行っているならいいのですが、毎日家にいて、世話をして、勉強をさせるとなると精神的にかなりハードなようです。
しかも私が仕事している部屋に色々荷物や着替えがあるため、出入りするのにも、そっと入ってきたりと、かなり気を使わせてしまっています。
妻がいてくれるおかげで子供の面倒は見てくれていますが、様々な面での家族の心のサポートは必要だと感じました。
●仕事上の問題
このテレワーク以前から、外部企業のOffice365導入のための研修とマニュアル作成を請け負っていました。
本来であれば関西地区の本社と工場、東京の支社の計13回の研修を予定していましたが、すべてをZoomを使用したWeb研修で行いたいとの要望となりました。
Web研修になりましたが、それぞれ参加者の予定があるため、全13回という回数に変更はありません。
実際にWebで2時間の操作研修というのは初めての経験でした。
回線の都合上、皆さんの顔は一切見えず、私の画面を共有して操作しながら話をしているだけのため、研修感がほとんどない研修でしたが、なんとか緊張感を保って行うことができました。
そんな中、Officeの認証トラブルが1回ありました。
しかし自分1人しかいないため、助けてもらうこともできず、なんとか見せられる範囲の画面とトークだけで乗り切りましたが、その後の研修もかなりヒヤヒヤものでした。
その間も家族にはうるさくしないよう、ドアを開けないようお願いをして臨んだため、研修の邪魔になることはありませんでした。
一つ良かった点としては、私の研修の声が漏れ聞こえているため、家族に私の仕事を公開できたということでしょうか。
もう一つの問題は、やはりコミュニケーションでしょうか。
このテレワーク期間中は他の方と頻繁に連絡しあって仕事をすることが少なかったため、問題ないように見えますが、やはりすぐに会話できる環境とは違うし、チャットでやり取りしてても文字だけでは意思疎通が難しい面もあります。
相手の仕事状況は見えないので、一声かけて、遠慮せずに電話することが一番だと思いますが、なかなか最初は難しいと思います。
通話中も会話が途切れてしまうとなんだか気まずいですし笑
慣れが必要ですね。
●機器の問題
開始当初は会社で利用している13インチのノートパソコンを持ち帰り、家の15.6インチのノートパソコンとリンクケーブルで接続して、ファイルをドラッグしてやり取りする方法を選びました。
会社にリモート接続しなくても良いため、ファイル操作は快適でした。
しかし、ファイルをドラッグして他のパソコンにコピーしてから開き直すというのは、日頃大きい画面で作業している身からすると、非常に効率が悪いことが判明しました。
疑似2画面ではダメだ・・・やはり本物の2画面が欲しい・・・
そこで子供が悲しむのを横目に、19インチのテレビを持ってきて2画面にしました。
流石に快適になりましたが、机の奥行きがなく、さらにテレビが垂直に迫ってきており、圧迫感と見づらさ、そしてなぜかウィンドウの周囲が欠けてしまい、スクロールバーなどが見えなくなってしまう事象が発生しました。
それでも効率はかなりアップしてきました。
他にコンパクトで安いディスプレイがないかどうかを検索していると、「モバイルモニター」なるものを発見。
15.6インチですが、ケースが一体化しており、スマホのようにケースを開いて立てかけられ、ノートパソコンのように斜めになっています。
これならもっと使いやすくなるだろうと、早速メルカリで購入してみました。
到着して設置してみたところ、これが大正解!
画面は19インチのテレビよりも小さいですが、画面のみやすさ、片付けのしやすさを考えると、これが今の環境ではベターだと感じました。
テレワーク開始して約2ヶ月半。
ようやく環境が構築できた感じです。
しかしやっぱり会社に行かないとできない仕事もあり、そこは6月から出社できるようになってきたので徐々に戻していく、または改善していく必要があります。
テレワークというのは、仕事内容や家庭環境によって可不可や良し悪しが分かれるものだというのがわかりました。
日頃、いろいろなところでテレワークについて記事が配信されていますが、自分で体験してみてメリットとデメリットがわかってきました。
医療関係者を始め、サービス業や運送業などのテレワークができない業種はもちろんですが、他にも会社に出勤している人の中には、テレワークできない業種職種がたくさんあります。
例えばサーバー管理者はセキュリティの関係で、その場所に行かないと管理できません。
しかも24時間365日です。
しかしテレワークで急速にネット中心の世の中になっていくには、サーバー管理者が不可欠です。
テレワークできない人たちがいないと、私達は生活できないようになってきています。
そういった方々に感謝しながら日々の生活を続けていこうと思います。
「パソコン教室わかるとできる」は教室数トップクラスのパソコン教室なので安心して通っていただけます。全国に約200教室展開していますので、まずはお近くの教室までお気軽に無料体験をお申し込みください!
・無料体験のお申し込みはこちら