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【徹底解説】Excelが大きい、重い現象を解消するワザ!(シート・設定編)

前回に引き続き、「Excelが大きい、重い現象を解消するワザ!」をご紹介させていただきます。今回は以下の表の「9、シートの数を減らそう。」「10、自動計算の設定を変更してみる。」「11、自動保存の設定を変更してみる。」について解説していきます。

カテゴリ 現象/原因 解決方法
画像 画像をコピー&ペーストで貼り付けた。 1、図・写真の挿入方法を変えてみる。
画像ファイルのサイズが大きい。 2、図・写真を圧縮する。
切り取りした箇所が大きい為、写真が小さくてもファイルサイズが大きい。 7、トリミングした画像のサイズを小さくしよう。
オブジェクト 知らないうちに不要なオートシェイプ(図形)が残っている。 8、不要なオブジェクトを削除してみる。
シート 隠しシートがある。シート数が多い。 9、シートの数を減らそう。
数式 数式が多い。数式が複雑。 【予定】12、不要な数式を削除してみる。数式を見直してみる。
グラフ グラフのもととなるデータの数式が多い。数式が複雑。 【予定】12、不要な数式を削除してみる。数式を見直してみる。
行・列の数 行数、列数が多い。 4、空白の行・列を削除してみる。
設定 定期的に自動保存が実行されるが時間がかかり操作できなくなる。 10、自動保存の設定を変更してみる。
オートフィルターや画面切り替えした場合に、動作が遅い。 11、自動計算の設定を変更してみる。
ブックの共有をしている為、変更履歴データが溜まっている。 5、ブックの共有を解除してみる。
ファイル形式 「Excel2002」より古いバージョンで作成したExcelファイルである。 3、最新の形式で保存しなおす。
その他 上記に当てはならない。原因がわからない。 6、最終手段!データを新しいExcelファイルに全部コピーする。

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9、シートの数を減らそう。

Excelが重い原因の一つとして、シートの数が影響する事があります。実際に実験した所、単純な文字と図形を幾つか載せているシートでも、100シートぐらい作成すると、Excelの動きが少し遅いかな?と感じましたので、数式や表・グラフが入っていると、もっと少ないシート数でも重さを感じる様になるかと思います。そんな場合は、シート数を減らしてみるのも一つの対応策になります。その際、確認をして頂きたいのが「隠されたシートが存在しないか」です。昔から複数人で編集作業をしているExcelだと他の人が「シートを隠す」機能を利用して、シートを隠していた為、見た目は少ないのに、見えないシートが大量にあったという事もあります。そんな時には以下の手順で見えないシートがないか確かめた上で削除するのも有効な手です。

手順1:

Excel下部の任意のシートタブを右クリックする。表示されたメニューの「再表示」をクリックする。

手順2:

「再表示」というウインドウが開き、表示するシート一覧が表示されますので、シート名を選択し、「OK」ボタンをクリックします。

※残念な事に、全ての隠れたシートを一気に再表示させる事ができないので、隠されたシートの数だけ繰り返す必要があります。

見えていないシートが重い原因という事もありますので、隠れたシートが無いか、是非確認してみてください!

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10、自動計算の設定を変更してみる。

次に紹介するのは、「自動計算」に関する設定です。Excelはデフォルト設定のままだとセルの値を変更したり、オートフィルターでデータ抽出をする度にExcel内の数式の再計算を行っております。その為、数式が沢山ある、または数式が複雑であるExcelの場合、作業する度に計算処理が行われてしまい、重いと感じる原因になります。
この問題の対応策として以下の手順でこの自動計算機能をOFFにする事で再計算が自動で行われなくなり、作業の邪魔にならない様にする事ができます。

手順1:

Excel左上の「ファイル」タブをクリックする。

手順2:

次の画面で「オプション」リンクをクリックする。

手順3:

「Excelのオプション」ウインドウで左のメニューの「数式」リンクをクリックする。

手順4:

「ブックの計算」の設定値を「自動」から「手動」に変更して、OKボタンをクリックする。

この設定により、数式の自動計算がされなくなる為、セル編集やオートフィルターをする際のもたつきが無くなります。但し、自動計算されなくなるので、データ編集後に計算結果を見る為には[F9]キーを押して手動で再計算を行う、または、保存をする必要がありますのでご注意下さい。

11、自動保存の設定を変更してみる。

最後に紹介するのは、「自動保存」に関する設定です。Excelには急にパソコンがフリーズしてしまった、停電で電源が落ちてしまった等で、ファイルを手動保存できなかった時の救済措置として自動保存機能が動作しています。自動保存機能によって一定時間毎(設定を変更していなければ10分毎)に自動保存を行っていますので、トラブルが発生し手動保存ができなかった時も、途中までの作業が保存されたファイルから編集を再開できます。
但し、設定変更をしない限り自動保存処理を行う時にExcel内の全数式の再計算が行われてしまう為、数式が沢山ある、複雑であるExcelの場合、自動保存が実施される度に作業が止まってしまう事があり、それが重いと感じる原因になります。
この問題の対応策として以下の手順でこの自動保存機能をOFFにする、または自動保存の間隔を長くする事により自動保存の時に実行される再計算が作業の邪魔にならない様にする事ができます。

手順1:

「10、自動計算の設定を変更してみる。」と同じ手順で、Excel左上の「ファイル」タブをクリックし、次の画面で「オプション」リンクをクリックする。

手順2:

「Excelのオプション」ウインドウで左のメニューの「保存」リンクをクリックする。

手順3:

自動保存をOFFにしたい場合、「次の間隔で自動回復様データを保存する」の左隣のチェックを外して、OKボタンをクリックする。
もしくは、自動保存の間隔を変更したい場合は「次の間隔で自動回復様データを保存する」の左隣のチェックを入れたまま、右隣の○○分毎の○○の部分を好きな数字に変更します。

この設定により、自動保存処理が無くなる、または頻度が下がる為、保存処理時の再計算処理が無くなる(減る)事で作業の邪魔にならなくなります。但し、注意事項として自動保存される機会が無くなる(減る)ので、トラブル発生時に手動保存ができなかった際、途中から再開できるチャンスも無くなる(減る)事になります。この設定を変更する時はその点を踏まえて変更をして下さい。


今回ご紹介した方法はいかがでしたでしょうか。少しでも皆様のExcelライフのお役に立てれば幸いです!次回も残りのワザを紹介していきますので引続きチェックをお願いします!

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