災害時に使える無料Wi-Fi「いのちをつなぐ00000JAPAN（ファイブゼロジャパン）」
残暑も厳しい今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。来月9月1日が防災の日ということもあり、今回は防災に関する記事をお届けしようと思います。この夏も地震や台風を伴う大雨など、自然災害が日本国内でも話題となりました。そこで、今回はタイトルにもある通り災害時に使える可能性がある無料のWi-Fi「00000JAPAN（ファイブゼロジャパン）」をご紹介します。
※「00000JAPAN」については当社の公式YouTubeサブチャンネル「挑戦教室」でも2021年にご紹介しています。動画でさらっと確認したいなという方は以下の動画からどうぞ！
00000JAPAN（ファイブゼロジャパン）とは？
00000JAPANは、日本における大規模災害や通信障害時に、情報収集や安否確認などを支援するために無料で提供される公衆無線LANサービスです。このサービスは、携帯キャリア（ドコモ、au、ソフトバンク）が垣根を越えて提供し、災害時に利用できるようになっています。
2016年4月に発生した熊本地震にて初めて発動され、今年（2024年）もこれまでに8回程発動されています。直近では台風5号の接近に伴い、岩手県奥州市の避難所等で無料開放されたようです。
00000JAPANの概要や発動履歴などはこちらのサイトから確認いただけます。
災害用統一SSID「00000JAPAN」について
（一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会 Wi-Biz）
簡単に言うと「災害などで4G・5G回線で電話や通信が出来なくなってしまった場合に開放される、無料WiFi」というイメージでしょうか。
災害時の利用方法
まず前提として、どのくらいの規模の災害で開放されるのか？という疑問が浮かびますよね。これについては、前述のサイトにて『どういった災害の場合に提供されますか？』という質問に、
”大規模な災害によって携帯電話のネットワークが被害が受けた場合などに、携帯電話の代わりに、安否確認などの急を要する通信を行うための手段として提供されます。
被災の状況等により、事業者・団体独自の判断により提供を行っているため、提供状況については、各事業者・団体からの発信情報や当会のホームページにてご確認ください。”
※https://www.wlan-business.org/archives/34659 00000JAPANに関するお問い合わせ
と回答されています。自治体からの要請も含まれるようなので、各自治体と提供事業者の判断という事になるのだと思いますが、少なくとも携帯電話のネットワークが被害を受ける程の被災であれば開放されるのではないかと思います。
また、「00000JAPAN」が開放されている場合は、携帯キャリアに関係なく誰でも簡単に利用できます。スマートフォンのWi-Fi画面から「00000JAPAN」を選んで接続するだけです。（SSIDの一覧の中でも上部に表示されるようです）パスワードやメールアドレス登録などの認証は不要で、利用時間や回数の制限もありません。
利用可能となるのは、主に普段、携帯キャリアのWi-FiやフリーWi-Fiが提供されているアクセスポイントが設置されている場所ですが、避難所などに設置されている臨時のアクセスポイントからも利用可能です。
利用時の注意点
災害時に電話回線が使えなくなった際に開放される無料WiFi、という事で、ご家族や友人の安否確認や緊急の連絡などに利用が出来る「00000JAPAN」ですが、利用時の注意も存在します。
それは、セキュリティの問題です。「00000JAPAN」の通信は誰もが簡単に使えるように暗号化されていない為、悪意ある第三者からの情報搾取などが行われる可能性があります。
よって、利用は安否確認や情報収集だけに留め、個人情報の入力が必要なサービスの利用は控えた方が良いでしょう。これは通常の公共無線WiFiの利用時と同じ注意事項です。
また、多くの方がこの回線を必要としている場合があります。必要な方が快適な状況で通信できるよう、前述した安否確認や情報収集以外の不要な利用はなるべく避けるのが望ましいですね。
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