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「新型コロナウイルス接触確認アプリ」って信用できるの?

6月19日、日本でも「新型コロナウイルス接触確認アプリ」が公開されました。
このアプリ、何をするアプリなのか、何ができるアプリなのか、そもそも個人情報やセキュリティは大丈夫なのか、様々な不安があると思いますので、解消していきたいと思います。

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1.政府が出すアプリなので心配

概ね政府が信用できないというところから来ている漠然とした不安だと思います。
このアプリ自体がAppleとGoogleが共同で開発したシステムが使われており、世界各国の同様のアプリで同じシステムが使われています。
そのシステム内では、個人情報や位置情報の収集・外部への送信が禁じられており、いくら政府といえども個人情報の収集は不可能です。
AppleとGoogleからも、プライバシー保護技術を活用したシステムだという共同コメントを出しているくらいです。

さらに個人情報の入力はしないので、通信を傍受しても流出する可能性はありません。
逆に個人情報の提供がないため、このシステムの導入を諦めた国もあるくらいです。
なのでこのアプリ自体を使うことは、セキュリティ上何の問題もありません。
他国のように個人情報を収集すれば、誰とどこで接触したのかがわかり、感染ルートを追って封じ込めることは可能ですが、日本も含めてプライバシー保護を重要視するとなると、それは不可能になります。
法律上のできる範囲で感染者を追っていくようになります。

また、最近はiPhoneもAndroidもOSレベルでセキュリティがガチガチなため、危険なアプリを入れたり、危険なサイトに行かない限り、心配ありません。

2.Bluetoothをオンにしなくちゃいけないのが心配

日頃から「Bluetoothをオンにしていると個人情報を盗まれそうで心配」「電池の減りが早くなるから嫌だ」といった理由でオフにしている方もいると思います。
確かに昔のスマホであれば電池の減りが早く感じるのはあると思いますが、最近のスマホはオンにしているからといってそこまで電池の減りに影響はありません。

個人情報についても確かにBluetoothを使ったスキミングなども技術的にありますが、そのような犯罪に合う可能性は、スマホを落としてなくしてしまうよりもかなり低く、そこまで心配する必要はないと思います。
なのでこのアプリのためにBluetoothをオンにすることは、何の問題もありません。

3.そもそも何のためのアプリなの?

このアプリは「誰かと1m以内の距離で15分以上の時間が経過した」という条件の時に「ある識別子(人を見分けるために必要な、匿名性を保った情報)を持つ人と濃厚接触した」という情報のみがBluetoothを使って記録されます。

個人情報の記録もしないし、位置情報、特定の相手と接触していた時間などは記録されません。
識別子というのも、単にそのスマホでそのアプリを使っている人のIDのようなものなので、それを盗んだからといって特定できるものでもありません。

そして誰かが陽性と判定され、その人がアプリに陽性者に発行される番号を入力すると、遡って14日以内にその識別子と濃厚接触したアプリに通知が届きます
通知では誰とどこで接触したのかまでは個人情報を収集していないのでわかりません。
そして通知が届いたら自分の体調を見て、様子を見るか、保健所等に確認するかの判断をする要素とします。
これにより感染の拡大を防いでいくということです。

  • 1m以内の距離で15分以上経過したときに「記録する」が警告はしない
  • ソーシャルディスタンスを保っていないといった警告はしない
  • 感染者の接近警告はしない
  • いつ、どこで誰と濃厚接触があったかは記録されない
  • 自分が新型コロナウイルスに感染しても通知はない

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4.個人情報は必要なの?

アプリ内で個人情報入力するところは一切ありません。
位置情報の収集もしていません。
ユーザー登録なしで利用できます。

5.アプリのインストールが難しそう

アプリのインストールは他のアプリと同様です。(詳しいインストール方法は後述します)
アプリ名称が「COCOA」という報道があったため、その名称で検索してみましたが、iPhoneでは検索に引っかかってきませんでした。Androidでは検索されます。
ただ、もっと簡単な「コロナ」で検索することでトップに表示されてきました。

また、Google Playを搭載していないファーウェイ製のスマホでは利用できません。
らくスマもGoogle Playを搭載していれば利用できます。

インストール後の設定も利用規約に同意したり通信や通知を許可するだけで、ものの2分で終わりました。
あとは何もしません。

位置情報は収集していないとしていましたが、Bluetoothを使って接触確認を行うため、GPSは必要です。
電池はほとんど使ってません。
私もインストールして3日経過して確認してみましたが、0%のままでした。

陽性告知のための通信以外は基本的に通信してないため、通信費もかかりません。

インストールしたらあとは放置するだけ。通知が来たときにアプリを見るだけで十分です。

6.陽性の登録で個人情報の流出が心配

陽性と判定された際に、アプリを使って陽性登録をしますが、その際にも個人情報は入力しません。
判定された際に渡される番号を入力するだけということです。
そのため、陽性だったとしても匿名のため、名前や場所は記録されません。
その番号は保健所などから発行されるため、デタラメな番号を入力しても無効です。

しかし他の人には、感染者との14日以内に濃厚接触があったことが通知されますが、その人が色々疑い出す可能性はあります。
「陽性=悪い」わけではありませんし、誰が感染してもおかしくない状況ですので、自分も含めて疑念や差別には注意したいところです。

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7.アプリはいつ使えばいいの?

今すぐインストールしてください。ただし強制ではありません。
ある研究では人口の6割が利用しないと効果が発揮されないとされています。
今の日本のスマホ普及率が7割弱なので、ほとんどの利用者がインストールしないと効果がなさそうです。
「誰かと1m以内の距離で15分以上の時間が経過した」という条件を考えると、都市部に住んでいる方や都市部に通勤している方はインストールした方がいいです。
都市部の人口の6割までいかなくても、多くの方がインストールすれば効果が大きくなってきます。

ただ、通勤電車で隣に15分以上いただけでも濃厚接触と判定されると思うので、それで自分が感染したとも言い切れないと思いますが・・・

他国で導入されたアプリのように行動制限したり、位置情報を管理するようなものではなく、即効性がないアプリです。
しかし今の日本では、個人情報のリスク、セキュリティのリスクを最大限に考慮した結果のアプリしか多くの人に使ってもらえません。

「なんだか不安」「政府のアプリだから胡散臭い」「感染者がわからなくて意味がない」というのは簡単です。
しっかりと背景や意味を理解し、感染の第2波に備えるためにも「まだ不具合がありそうだから様子を見る」という必要はありません。多くの方がすぐにインストールすべきアプリです。
強制力がないため、数週間で多くの方がインストールするのは難しいと思いますが、自分が率先して利用していく一人となっていくことで、より普及が早まります。
ちなみにアプリ内の各所にLINEやTwitterなどで他に人にアプリを使ってもらうリンクがあります。
これを利用して啓蒙していくのもいいと思います。

まだ若干の不具合があり、試用版の位置づけですが、早期にインストールしておく必要があります。
感染拡大を少しでも防ぐツールとして、隣人を助けるためのツールとして、一人ひとりが第2波の拡大を防ぐという意識を持って行動しましょう。

なお、BUNちゃん先生からインストール方法や利用方法を解説した動画が届きましたのでぜひごらんください。

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